親子で・簡単・楽しい! 科学まなびや知育にもつながるあそび道具

子どもの近視を防ぐための重要なポイント

今日10/10は目の愛護デーということで、親御様なら誰でも気になる「子どもの近視」について触れていきます。

目の愛護デーとは

毎年10月10日は「目の愛護デー」として、日本全国で目の健康を考える日とされています。この日は1931年に厚生省(現:厚生労働省)によって制定され、目の健康を守るための啓発活動が行われています。特に、現代ではスマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスの使用が増え、子どもの目にかかる負担が大きくなっています。そのため、子どもの視力低下や近視が急増しており、この問題に対する適切な対策が求められています。目の愛護デーは、私たちが改めて目の健康について考え、日常生活の中で目を守る行動を促進する良い機会であると思われます。

世界と日本の子どもの近視の状況

世界的に見ると、子どもの近視は急速に増加しており、特にアジア地域では深刻な問題となっています。この傾向は、日本においても同様で、文部科学省の調査によると、日本の小学生の約30%、中学生の約50%、高校生の約60%が近視であるというデータが示されています。(出典元:文部科学省「令和4年度学校保健統計」https://www.mext.go.jp/content/20231115-mxt_chousa01-000031879_1a.pdf

近視の進行は、学業や生活の質に大きな影響を与えるだけでなく、将来的には深刻な眼疾患を引き起こすリスクも伴います。長時間のデジタルデバイス使用や屋外活動の減少が、子どもの近視を悪化させる大きな要因とされています。近視は世界的な問題であり、各国でその予防と対策が急務とされています。

近視のリスク

近視そのものは日常生活において眼鏡やコンタクトレンズで矯正することができますが、進行すると将来的に深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。強度近視(-6.0D以上)の場合、網膜剥離や緑内障、黄斑変性などのリスクが増加し、視力の大幅な低下や最悪の場合は失明の可能性もあります。

また、近視が進行するにつれて、学業やスポーツなどの活動において視力の制約が生じ、子どもたちの自己肯定感や社会的な参加にも影響を与えることがあります。これらのリスクを避けるためにも、早期の近視予防と適切な視力管理が不可欠です。

近視は一度なったら直せない

近視は一度進行してしまうと、現代の医療技術では完全に治すことができません。手術や矯正レンズによって視力を補正することは可能ですが、近視そのものを根本的に治療することは難しいのが現状です。近視が進行すると、強度近視に移行し、上記で触れたような眼疾患のリスクも高まります。

特に子どもの近視は進行しやすく、成長期に視力が急激に低下することが多いため、早期からの対策が重要です。近視を予防するための生活習慣の改善や、定期的な視力検査の受診が、子どもたちの目の健康を守る第一歩となります。

子どもの近視を防ぐために大事なこと

子どもの近視を防ぐためには、いくつかの重要なポイントがあります。

①外遊びは近視をへらす

まず、屋外での活動を増やすことが非常に効果的です。研究によると、自然光を浴びることで近視の進行を抑制できることが分かっています。屋外での遊びやスポーツを積極的に取り入れることは、視力の保護にとって重要です。毎日少なくとも2時間の屋外活動が推奨されています。

②近くを見る作業はいい姿勢で・休みながら

次に、デジタルデバイスの使用を適度に制限することです。子どもがスマートフォンやタブレットを使用する時間をコントロールし、1時間ごとに5〜10分程度の休憩を入れることや、長時間の近距離作業を避けることが大切です。また、デバイス使用時には、画面との距離を適切に保つことも重要です。

下記のグラフは、インドの都市部の小中学校(年齢中央値11.6歳)、9884人を対象に読み書き、テレビ、コンピューター・ビデオゲーム、外遊びに費やす時間を調査し、各行為が0か少ない子のリスクを1としたときに、近視になるリスクを調べた研究です。

③早期発見・早期予防

さらに、定期的な視力検査の受診も欠かせません。子どもの視力は成長期に急激に変化するため、視力が悪化している兆候を見逃さないよう、少なくとも年に1回は眼科検診を受けることが推奨されます。視力の低下が早期に発見されれば、進行を抑えるための適切な措置が取られる可能性が高まります。

小学3~4 年生で近視を発症するケースが多いのですが、最近は低年齢化が進んでいます。早い場合は6歳未満から近視になることもあります。
年齢があがるにつれて近視は進行する傾向にあるため、予防は早めにとりかかることをおすすめします。

※遺伝や生活環境によって異なります。大人になってから近視を発症する場合や、近視の進行が止まらない場合もあります。

また、適切な照明環境の整備も近視予防に効果的です。子どもが宿題や読書をする際には、十分な明るさを確保し、目に負担がかからないようにすることが重要です。

まとめ

近視は一度進行してしまうと元に戻すことができないため、早期からの予防が非常に重要です。屋外での活動を増やし、デジタルデバイスの使用を適度に制限し、定期的な視力検査を行うことで、子どもたちの大切な目を守ることができます。この10月10日の目の愛護デーを機に、家族で目の健康について見直し、目を守るための習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ロート製薬(株)から「こどもの目の健康啓発ガイドブック」が提供されていますので、もっと詳しく知りたい!という方はぜひご覧ください。

おまけ

デジタルデバイスから子どもの目を離して何か代わりの室内遊びを…という方には親子Smileのあそび道具もおススメです♪

製品一覧はこちら

コメントを残す