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子どもの日焼け止めの選び方 vol.1

あっという間に今年も7月!

子どもに日焼け止めは毎日塗るべき?プールの授業がある時は何を選べばいい?など気になる子どもの日焼け止めの選び方を解説します。(全2回)

  vol.1 日焼け止めの基本知識

  vol.2 日焼け止めの種類/シーン別日焼け止めの選び方

1回目の本編では、「日焼け止めの基本知識」について解説!!

日焼け止めの基本知識

紫外線の種類とその肌への影響

私たちが生活する地表に降り注ぐ紫外線は、紫外線A波とB波の2種類です(以後UV-A、UV-Bと表現)。それぞれの肌への影響は以下の通り。普段「焼ける―!」と体感するのはUV-Bの影響が大きいです。UV-Aの影響はすぐには体感できませんが、じわりじわりと肌の奥に影響を及ぼし、エイジング症状につながることが知られています。

 UV-B→赤くなる いわゆる「日焼け」の原因 シミ 炎症

 UV-A→黒くなる エイジングの元 しわ ほうれい線 たるみ

日焼け止めは年中必須?!

日差しが気になるこれからの季節だけでなく、紫外線は1年を通して降り注いでいます。特にUV-Aは冬の1月でもピークの月の2分の1の量が降り注いでいます。日焼け止めを塗ることによる紫外線ケアは、まさに歯磨きと同じように1年中するのがおススメです!(参照:化粧品工業連合会ホームページ https://www.jcia.org/user/public/uv/knowledge

紫外線から防御してくれる成分

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は、紫外線と反応して他の化学エネルギーに変換することで、肌の中に紫外線への侵入を防ぐ成分です。

(例)メトキシケイヒ酸オクチル(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)・ジメチルPABAオクチル(あるいはジメチルPABAエチルヘキシル)・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど

敏感肌の方など肌質によっては刺激になる可能性もあるため、そのような方は「紫外線吸収剤フリー」のものがおススメです。

紫外線散乱剤

紫外線散乱剤は、主に粉体で、紫外線を物理的に散乱(反射)させることで、肌の中への紫外線の侵入を防ぐ成分です。

※酸化亜鉛・酸化チタンなど

安全性は紫外線吸収剤よりは高い傾向がありますが、日焼け止めの白残りやきしみの原因となる傾向があります。

紫外線の防御効果を示す数値

「SPF」と「PA」は紫外線からの防御効果の程度を表すもので日焼け止めを選ぶ際の目安となります。

SPF=UV-Bの防御効果

「SPF」は Sun Protection Factor の略で、UV-Bによるサンバーン(赤くなる日やけ)の防御効果を表し、数値が大きくなるほど効果が高いことを示します。

SPFが50程度であれば紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人であってもUVBによる炎症を防止できるとの考えから、SPFが50より高い場合には、全て「SPF50+」と表示しています。

PA=UV-Aの防御効果

「PA」は Proteciton Grade of UVA の略で、UV-Aの防御効果を表しています。
PAはUVAによる短時間で皮膚が黒くなる反応(持続型即時黒化)を指標にしたUVAの防御効果を表しており、「PA+」〜「PA++++」の4段階で表示され、「+」の数が多いほどUV-A防御効果が高いことを示します。

UV耐水性とは

「UV耐水性」は水に濡れる場面での紫外線防止用化粧品を選ぶ際の目安となり、2022年12月から表記が統一されています。(2024年11月末までは移行期間)

水に触れない条件で測定した日やけ防止効果(SPF)が、水に触れた後にどれだけ保持されているかを調べ、一定の基準を満たすと製品に表示されます。

そのレベルは★もしくは☆の数で示され、「UV耐水性★(もしくは☆)」「UV耐水性★★(もしくは☆☆)」の2段階です。

外遊びして汗をたくさんかきそうな時、水遊びする時にはこの表記も参考にされるといいかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

次回は日焼け止めの種類と、気になるシーン別での日焼け止めの選び方解説をお届け予定です。

お楽しみに!

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