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放っておいたら大変?「お口ぽかん」

「お口ぽかん」が虫歯につながる?

6/4〜10は「歯と口の健康週間」🦷

ということで、今日は歯と口に関わる話題。

園や学校からの歯科検診の結果も帰ってきている家庭も多いかと思いますが、親なら誰でも子どもの歯は気になりますよね💦

今世間でも話題になりつつある「お口ぽかん」の影響についてお伝えします!

🦷子どもの歯で気になるのは「虫歯」「歯並び」

子どもの口腔内の状況について気になる内容について調査した結果がこちら。「むし歯」と「歯並びやかみ合わせ」が2Top。2013年の調査のため少し古いデータではありますが、最近とられている色々なアンケート結果と見比べてみても、この傾向は今も大きく変わっていなさそうです。

子どもの歯で気になるところ調査結果

(参考:小児歯科学雑誌 53(4): 487−494 2015 487, 図5, [https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspd/53/4/53_487/_pdf/-char/ja]

🦷子どもの「むし歯」は減っている!

そんな意識もあってか、実は、日本では虫歯を持つ子どもの割合は急激に低下しているそうです。厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、6歳児の虫歯になる率(永久歯・乳歯)が1993年に88.4%だったのに対し、2022年には30.8%!つまり、およそ30年の間に虫歯になる割合が3分の1近く低下したことになります。

(参考:厚生労働省:令和4年歯科疾患実態調査結果の概要, 図5, [https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf])

🦷最近話題の「お口ぽかん」とは

「お口ぽかん」の正式名称は「口唇閉鎖不全症」と言われ、文字通り口を閉じるのがうまくできない症状を言います。

新潟大学・大垣女子短期大学・鹿児島大学の研究報告によると、全国の3〜12歳の3割程度に「お口ぽかん」が見られ、年齢が高くなるほどその割合は高くなっていたとのことです。

(参考:子どもの“お口ぽかん”の有病率を明らかに -全国疫学調査からみえた現代の新たな疾病, -[https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/02/rs210217.pdf])

一説では、コロナ禍でマスク生活になったことで、息苦しくてマスクの中で口呼吸する子どもが増えた結果お口ぽかんが増えたという話も…。

🦷「お口ぽかん」の影響は?

⼝唇を閉じる⼒が弱くなると、⻭を取り囲んでいる⼝唇・頬と⾆の圧⼒のバランスが崩れ、上の前⻭が前⽅に傾いて突き出たり、上の左右の奥⻭の幅が狭くなったりします。つまり、お⼝ぽかんと悪い⻭並びには密接な関連があると言えます。

また、口が常に開いた状態となるため、口の中が乾燥し唾液が減ることで、細菌の増殖を抑えられなくなり虫歯になりやすくなることも懸念されています🦷

虫歯や歯並びの他、口周りの症状であれば、滑舌が悪くなったり、食べ物を飲み込みづらくなったり、口呼吸の結果、いびきがひどくなったり感染症になりやすくなったりすることも考えられます。また、舌の位置が下がることにより、肩こりや猫背などにつながったり、全身の不調にもつながる可能性もあるとも…👀

「そういえばうちの子いつも口開けてるかも…」と思い当たる節がある方は一度かかりつけの歯医者さんに相談されるのもよいかもしれません💡

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